積みサイクルについて

最近積みサイクル系統のパが勢いあるようなので簡単にメモ。毎度のことながら主観注意。

・積みサイクル(積み技サイクル・積み技リレー)とは

先発のポケモンで後ろのポケモンが積み技を安心して使えるように起点を作り、2匹目のポケモンで積んで全抜きを狙う。もし2匹目が倒された場合、その倒した相手ポケを起点にして3体目で積んで全抜きを狙う。最近では起点ポケを採用せず全員に抜き性能を持たせたパターンや天候ハイブリッド型も良く見かける。

スタン構築のように受けるという概念がほぼ無く、縛られたら基本的に捨てることが多いため、構築段階ではサイクルを意識したタイプ相性補完についてはあまり考えなくてよい。代わりに、後述する起点相性についてはよく考えて組む必要がある。




・積みサイクルの組み方

1, 使いたい積みエースを1〜2匹選ぶ
2, 選んだエースを止めにくる駒を起点にして積めるエースを2〜3匹選ぶ
3, エースと起点相性のいい先発起点作りポケを0〜2匹選ぶ
4, ストッパーや天候ギミック等の穴埋めを0〜2匹選ぶ

ここの構築を例にとってみると
1, ちょーつよいらしいカイリューハッサムの並び使いたい。
2, この2匹じゃクレセやブシンで止まりそう。そいつら起点にできる瞑想クレセつかお。
3, とりあえずステロあった方が展開しやすそう。ボルト重そうだしマンムで撒こ。
4, 受けループとかレパドーで詰みそう、あとカバドリ重そうだからスイクンノオーいれよ。

完成☆



超ざっくりとした個人的な組み方だけど大体こんな感じだと思う。起点作りから構築を始める人も多いはず。


ここで最も注意しなければならないのは積みエース同士の起点相性補完について。



ここでの起点相性とは、二匹の組み合わせにおいて一方を倒す相手(技)をもう片方が起点にしやすいかどうかの相性を指す。これがしっかり補完できてないと相手の技が一貫してしまい、こちらが展開する前に縦られる。

起点相性が良好とされるカイリューハッサムの並びを例にとってみると


カイリューが倒されやすい相手・技→ラティカイリュマンム等・流星群逆鱗等 = ハッサムで起点に出来る
ハッサムが倒されやすい相手・技→ガモススイクンWロトム等・火炎放射ドロポン等 = カイリューで起点に出来る

このように片方が倒されやすい相手や技がもう片方にとって起点になりやすい場合、起点相性は良好とされる。



これだけではただのタイプ相性補完と同じように思われるので、もう一つパルシェンウルガモスの並びを例にとってみると、

パルシェンが倒されやすい相手・技→スイクンクレセブシン等・熱湯めざ格等 = ウルガモスで起点に出来る
ウルガモスが倒されやすい相手・技→ガブギャラマンム等・逆鱗地震等 = パルシェンで起点に出来る

タイプ相性がそれほどよくない組み合わせでも、このように防御と特防の種族値が偏っているものを並べると起点相性は良い。





・積みサイクルのスタッフについて

通常のスタン構築であれば、倒される技を打たれそうなときは交換してもう一匹を受けだしし、双方を温存するように立ち回るのが基本だが(序盤に限る)、積みサイクルでは片方をバッサリ捨てて有利対面を作り、相手の交換で得られる1ターンを積みターンに回し、全抜きを狙いに行くような立ち回りとなる。もちろん積みエースが生半可な火力ではすぐに受けられてしまい、せっかくの犠牲が無駄になるため、積みエースは出来るだけ抜き性能が高いものを選びたい。以下エースに採用されやすいポケモン例。


カイリュー
全抜き性能○ 積みやすさ◎ 
起点相性のいいエース: ハッサムウルガモスパルシェン  


ウルガモス
全抜き性能○ 積みやすさ○ 
起点相性のいいエース: パルシェンカイリューキノガッサ


パルシェン
全抜き性能◎ 積みやすさ△ 
起点相性のいいエース: キノガッサウルガモスカイリュー


キノガッサ
全抜き性能◎ 積みやすさ△ 
起点相性のいいエース: パルシェンゴチルゼルウルガモス


ハッサム
全抜き性能○ 積みやすさ○ 
起点相性のいいエース: カイリュークレセリアキノガッサ


クレセリア
全抜き性能△ 積みやすさ◎ 
起点相性のいいエース: カイリューハッサムパルシェン


ゴチルゼル
全抜き性能☆ 積みやすさ▲ 
起点相性のいいエース: キノガッサパルシェンローブシン


その他ギャラドスバシャーモローブシンシャンデラスターミードレディアルカリオなど。



・起点作りポケについて

起点作りポケについては大きく分けて3種類あり、

1, ステロを撒くタイプ→マンムーガブリアスヒードラン
2, しっかり起点を作るタイプ→ラティオスソーナンスWロトム
3, ハイブリッドタイプ→カバルドンユクシーメタグロス

に分類されると思う。

1→積みやすく抜き性能が低いポケを並べる場合、起点を作るというよりもエースの抜き性能を向上させるためにこの枠ではステロ撒き要員が採用されやすい。これらはステロ撒きがメインの仕事であり自身で起点は作れないため、積みエースとの起点相性は非常に重要となる。

2→逆に抜き性能は高いが、積みにくいポケを並べる場合は確実に積めるようスカトリ土産型やアンコ固定等を狙える駒が採用されることが多い。

3→一方でそれらの仕事を両立できる駒も存在する。少なくとも2回行動できなければならないので高耐久ポケに多い。ただしやることが比較的読まれやすく仕事は中途半端になりやすい印象。


サンプルパは...疲れたんで省略
パルガッサウルガナンスとかガブカイリュハッサムクレセみたいな並びが有名だし綺麗。




最後に

期日近づいてきたので宣伝→第5回南白オフ

8/10に鹿児島でダブルバトルのオフ会があります。都合のつく方は是非お越しください。2人くらいならウチ泊められます。


そいや最近ダブル記事全然書いてなかった...