XY環境でよく見た並び

今日でXY発売から1年たったらしい。

良くも悪くも6世代に入ってからは調整(主に害悪に対して)が効いてるようで、やんちゃできるパよりも高種族値で固められたスタンパのほうが堅実で強かったイメージ。

今回はXY環境が始まって一周年ということで、これまでレートでよく見てきた並び(強いとは言っていない)を簡単に振り返ってみる(主観注意)。



→ガルガブ(orランド)クレセ(+ドラン)。スタンパでよく見るKPトップ組の並び。メガガル+拘りガブの高火力で相手の受けを許さない脳筋戦術。体力が減ったらクレセでリロードしてもう一回暴れる。メガガルが特殊型になったりガブがラム舞型になったりと環境の変化にも対応してきており、全てのシーズンでほとんど衰退することなく今に至る。残り枠はゲンガースイクンガッサ辺りが多い印象。


→サザンガルドマリルリ(+フシギバナ)。タイプ相性補完抜群で火力もあり、普通に受けまわすだけで強い並び。こちらも環境に合わせてガルドの型が柔軟に変わっていた印象。立ち回り方としては、眼鏡or珠サザン(orガルド)の有利対面を作って一貫性の高い技で削り、影うちアクジェやスカサザンで抜いていく感じ。また残りのメンツ(ライコウなど)と合わせて積みリレー構築(積みサイクル)にもなりうる。


→バシャサンダーナット(+マリルリ)。メガバシャの性能を引き立てる並び。メガバシャで全抜きすることを大きな勝ち筋とし、弊害となるマリルリアロースイクンクレセ辺りを残りメンツで受けつつ削る。誤解されやすいが、サンダーナットは毎回バシャと同時選出されるわけではなく、相手にメガバシャ展開の弊害となる仮想敵がいた時だけ選出する感じ。残り枠には高確率でスカガブがいる印象。


→カバルカ(+orハッサム)カイリュー。ステロ+起点作りからの積みリレー展開の並び。カバの欠伸ループから起点を作り、裏の舞エースで全抜きを狙いに行くのが基本。5世代でもあった並びだが、XY環境は先制技火力のインフレ、威嚇ポケの増加などの理由から積み構築は縮小傾向にある印象。


→ラグカイロスライコウ(+キザン)。ステロ+起点作りからの積みリレー展開の並び。メガカイロスは舞えても電気タイプやスカーフ持ちで止まりやすいため、どちらかといえば見せポケになりやすい印象。ライコウメガカイロスが呼ぶ電気を起点に瞑想で積むパターンが多い。



→ランドバンギアロー(+ルカリオ)。ステロ撒きからの積みリレー展開の並び。霊獣ランドは威嚇で裏の積み技補助ができ、ステロを撒いた後に爆発退場も可能な起点作りである。エースの初速が低くても、封じを打って退場すればある程度ケアできる。残りはメガバンギorメガルカリオ+舞アローの選出が多め。


→バンギリザマリルリ。ステロ撒きからの積みリレー展開の並び。竜舞リザXを落とす龍技を起点に出来るマリルリマリルリを落とす草電を起点に出来るリザXの補完。この並びのマリルリは拘り地震を起点に出来るよう風船持ちも少なくない。ステロを撒くバンギは龍闘地鋼タイプ辺りで処理されやすいため、起点作りのサポート技がなくてもエースは半減以下で受けて積めるケースが多い。


ライコウ(orクレッフィ)バシャカイリュー。壁展開で多い並び。先発ライコウで壁を張りながら裏のエースで安全に積んでいく。壁下のエースとしてはメガギャラメガバンギメガリザXブシンガルドピクシーマリルリパルシェン霊獣ボルトなどパターンは多い。カイリュブシンガルド辺りは弱点保険を持っている可能性があるので注意が必要。


クレッフィゲンガ(+ブシン)。メガゲン入り壁展開で多い並び。クレッフィは壁・電磁波で場を整え、裏の(身代わり)鬼火祟り目ゲンガーでアドを残しながら倒していくのが基本的な動き。クレッフィとゲンガー(メガ前)はある程度タイプ相性補完が優れているため、ゲンガーでも受けだしが狙えてクレッフィを温存しやすい。一緒に組まれやすいブシンは9割弱点保険のイメージ。


→クレセクチート(orヘラ)。乱舞クレセによる一般的なトリパの並び。メガポケを先発である程度暴れさせた後クレセにバックし、トリル⇒三日月の舞で消耗したエースを完全回復させつつトリル下で全抜きを狙いに行く。5世代では珠ブシンがアタッカーとして人気だったが、アローの登場やメインウェポンの一貫性の低さからメガクチートに推移した模様。残り枠は鋼を殴れる鉢巻ガブや眼鏡ドラン辺りが一般的。


→バシャガル。加速バシャからのバトンでメガガルに繋いで全抜きを狙う並び。多かったのがニャオニクスアグノム辺りであらかじめ壁を張っておき、HBS(orHDS)バシャに弱点保険を持たせるパターン。ガルーラはSが上がることから身代わり雪崩持ちが多い印象。


→ギャライボルト(orクチート)。威嚇サイクルの一般的な並び。メガライボはメガポケとしては数値が
乏しく火力不足気味だが、相性補完の優れるポケとサイクルを回すことでその真価が発揮できる印象。この並びのギャラドスは9割ゴツメと思ってよい。


→ボルトランド。後攻トンボルチェンからの高火力押し付けを基軸に置いた並び。耐久に振った化身ボルト霊獣ランドの後攻トンボルチェンで、高火力メガポケや眼鏡鉢巻ポケを有利対面で無償降臨させて削りきるのが主な動き。Wロトムハッサムと違い、トンボルチェン後の削られた状態でもそれぞれ仕事を残している(ランド→威嚇撒き・爆発退場、ボルト→電磁波挑発撒き)。この並びはタイプ相性補完が取れていないが、そもそもロトハッサムのように同時選出することは少なく、基本的にどちらか一方を選出するパターンが多い印象。


→アローヘラクロス。メガヘラの性能を引き立てる並び。アローでなんやかんや削ったあと追い風を打って退場し、裏のメガヘラで上を取りながら暴れるのが基本的な動き。亜種としてアローの代わりにLv.1モンメンをたてる並び(通称メンヘラ)も存在する。そちらはモンメンの我武者羅⇒追い風退場が基本となるため、自信過剰ヘラで対面ポケを倒すことでAアップを狙いながらの展開が可能。


→メンガル。メガガルの性能を引き立てる並び。メンヘラの応用で、自過剰ヘラの代わりにグロパンガルでAアップを狙いながら追い風下で制圧していく。自過剰ヘラとは違って対面ポケに引かれてもA上昇(しかも2段階)ができ、かつ高火力先制技の不意打ちまで持っている。また、メガヘラ同様ステロなしでも安心して展開できる。なお、凡以外にこの並びを使っている人を未だ見たことはない(紹介したかっただけ)。


→ヤミゲン。CSメガゲンガーでやりたい放題する並び。ヤミラミの重力から脱出ボタンを受けてメガゲンを無償降臨させ、命中率の上がった催眠術⇒身代わりからアドを残しつつ祟り目気合玉で複数倒していく。


→ゲンガーナンス(+ポリ2)。影ふみ滅びの一般的な並び。メガゲンで歌った後に守るで時間を稼ぎ、ナンスにバックして影ふみを継続させながら滅び殺す。鬱陶しいことにナンスは道連れを連打してくるので、ナンスへの削りが浅いと2匹目も高確率で持っていかれる。補助技で道連れをかわそうとすると、アンコされてフリーになったメガゲンの滅歌第二章を聴くことになる。そして3匹目は歌いきったメガゲンの道連れで処理しにくる。対処法を知らなければほぼ確実に嵌められる並びである。


→ゲンガーアロー(orエルフバレル化身ボルト)。脱出滅ゲンの一般的な並び。メガゲンの滅びターンを稼ぐために脱出ボタン持ちをクッションにし、影ふみターンを持続させて滅殺&+1匹道連れでもって行くのが基本的な動き。クッション役には滅び後に追い風補助で3匹目のエースを引き立てるアローエルフ、足を奪える化身ボルト、苦手なガルドをイカサマで殴れて再生力でシナジーもあるバレルなどが多い印象。


→トノスター(orグドラ)ゲンガー。天候脱出滅ゲンの一般的な並び。天候脱出のギミックと脱出滅ゲンのギミックを1つのパに詰め込んだもので、この3匹が同時に選出されるということはあまり多くない(天候ターンの調整が難しいため)。雨の代わりに砂を盛り込んだパターン(脱出バンギ+砂かきドリュ)も稀に見る。


キュウコンヘルガー(orフシギバナ)。晴れパの一般的な並び。脱出キュウコンからのサンパワーメガヘルガー無双が理想的な展開。ただし天候ターンは制限されているため、メガヘルガーが受けまわされると晴れが切れるだけでなくサンパワーで無駄に消耗し、あっさりガルアローガッサ辺りの先制技圏に入れられてしまう。ある程度選出誘導はできる(多分)ので、裏の並びが重要になる印象。


→バン(orカバ)ドリ(+ラティ)。砂パの一般的な並び。砂ドリュは天候ターンの有限化、先制技の増加、鋼の耐性弱体化、相方のラティはフェアリーの出現、特殊技の威力低下、トリックの一貫性カットなど向かい風要素は多い、というか酷い。動きはほぼ5世代の時と同様。偽装パターンも多く、半数以上のドリュは型破りスカーフor襷ステロの印象。


→リザカバ。リザードンYの性能を引き立てる並び。カバと受けまわすことで晴れターン切れのリスクを気にせずにリザYを動かせる。また、カバはリザYが苦手な物理技耐性があり、砂による削りも相まってサイクルのお伴としては非常に噛み合っている。


→ラキ(orハピ)グライムドー(+バナバンギ)。受けループの一般的な並び。叩き落とすの超強化やメガゲンメガルカの登場など向かい風の要素は多いが、一方でメガバナやメガゲンを組み込むことで誤魔化せる範囲は増えた様子。


→レパドー(orガッサ)メタモン。猫の手パの一般的な並び。XY環境では草タイプの胞子無効、音波技の身代わり貫通、連続技使いの増加など向かい風要素はあったが、いずれにしてもいばるでワンチャン残しにくるので鬱陶しい。メタモンの枠はメガゲンやメガジュペッタで代用でき、道連れで1:1交換を狙ってくる。



エルフドラン、ギャラナットといった相性補完が優れるだけの並びは割愛(希望があれば追記します)。

5世代(→5世代の並び振り返り)とは違い、固定した3匹で完成している並びは極端に減った気がする。これは天候パの弱体化や害悪系への調整が効いているのが大きい。

またこの1年はメガシンカポケとその取り巻きについての研究がかなり進んだ印象を受ける。実際今回紹介した並びはほぼすべてにメガシンカポケが絡んでいることから、XY環境の構築は大体メガポケが基になっている気がする。



XY環境もあとひと月ちょっとですが最後にいろんな並びを使っておきたいですね。

有名で抜けてそうな並びはまだまだあると思うので随時追記しておきます。